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ポインティングデバイス :id=pointing-device
ポインティングデバイスは汎用的な機能の総称です: システムポインタを移動します。マウスキーのような他のオプションも確かにありますが、これは簡単に変更可能で軽量であることを目指しています。機能を制御するためにカスタムキーを実装したり、他の周辺機器から情報を収集してここに直接挿入したりできます - QMK に処理を任せてください。
ポインティングデバイスを有効にするには、rules.mk の以下の行のコメントを解除します:
POINTING_DEVICE_ENABLE = yes
マウスレポートを操作するために、以下の関数を使うことができます:
pointing_device_get_report()
- ホストコンピュータに送信された情報を表す現在の report_mouse_t を返します。pointing_device_set_report(report_mouse_t newMouseReport)
- ホストコンピュータに送信される report_mouse_t を上書き保存します。
report_mouse_t (ここでは "mouseReport") が以下のプロパティを持つことを覚えておいてください:
mouseReport.x
- これは、x軸の動き(+ 右へ、- 左へ)を表す -127 から 127 (128ではなく、USB HID 仕様で定義されています)の符号付き整数です。mouseReport.y
- これは、y軸の動き(+ 上へ、- 下へ)を表す -127 から 127 (128ではなく、USB HID 仕様で定義されています)の符号付き整数です。mouseReport.v
- これは、垂直スクロール(+ 上へ、- 下へ)を表す -127 から 127 (128ではなく、USB HID 仕様で定義されています)の符号付き整数です。mouseReport.h
- これは、水平スクロール(+ 右へ、- 左へ)を表す -127 から 127 (128ではなく、USB HID 仕様で定義されています)の符号付き整数です。mouseReport.buttons
- これは uint8_t で、上位の5ビットを使っています。これらのビットはマウスボタンの状態を表します - ビット 3 はマウスボタン 5、ビット 7 はマウスボタン 1 です。
マウスレポートが送信されると、x、y、v、h のいずれの値も 0 に設定されます (これは "pointing_device_send()" で行われます。この挙動を回避するためにオーバーライドすることができます)。このように、ボタンの状態は持続しますが、動きは1度だけ起こります。さらにカスタマイズするために、pointing_device_init
と pointing_device_task
のどちらもオーバーライドすることができます。
以下の例では、カスタムキーを使ってマウスをクリックし垂直および水平方向に127単位スクロールし、リリースされた時にそれを全て元に戻します - なぜならこれは完全に便利な機能だからです。いいですか、以下はひとつの例です:
case MS_SPECIAL:
report_mouse_t currentReport = pointing_device_get_report();
if (record->event.pressed) {
currentReport.v = 127;
currentReport.h = 127;
currentReport.buttons |= MOUSE_BTN1; // this is defined in report.h
} else {
currentReport.v = -127;
currentReport.h = -127;
currentReport.buttons &= ~MOUSE_BTN1;
}
pointing_device_set_report(currentReport);
break;
マウスレポートは送信されるたびに 0 (ボタンを除く)に設定されることを思い出してください。そのため、スクロールはそれぞれの場合に1度だけ発生します。